僕は僕なりに幸せになろうとした結果ダメだった
和田カマリ

あの頃の僕には
あなたのありがたい
アドバイスがとてもウザクて
心の中でシールドを張って
出来るだけ聞かない様にしていた
だってそれはせこすぎて
僕の理想像からは遠く離れていて
たとえそうやって成功したとしても
全然うれしくないように思えていたんだ
「苦労をしていないから、そんな甘い事を言う。」
なんて言われても
当時の僕にはわからなかった
ただ一ついえる事は
あの時あなたは
僕の幸せの事を考えていた
人生の経験から得た
大切な事を僕に教えようとした
だけど
あなたが嫌いだった僕は
あなたと同じ事をしたくなかった
あなたの言う事を聞いたら
幸せになれるというのなら
幸せになれないでも良いと思った
あなたを切ることが
僕の幸せだと思った
結局
僕はあなたを捨てて
あなたのもとを離れた
ああ
とてもいい気持ちだよ
ドリームズ カム トゥルー
ドリカム
ドリカムだよ
もっと早くこうすれば良かったんだ
僕はしあわせだよ

それから色々
職を転々として
街を行きつ戻りつして
今じゃ
ドブのようなこの場所で
じっとしている
僕は僕なりに幸せになろうとした結果ダメだった
そしてそれは
馬鹿じゃないから
最初から分かっていたんだ




自由詩 僕は僕なりに幸せになろうとした結果ダメだった Copyright 和田カマリ 2013-06-12 17:58:56
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