透明な きたい
藤鈴呼

何かが 違う 気がします
乗り込んだ 列車が トロッコだったから
何となく 山間を 想像したダケで

山の水は 必ずしも 
透明とは 限らないんだし
雨の 翌日は 必ず 
翡翠に 出会えるとも 思えない

可能性と 期待を乗せた 機体が
むくむくと 湧き上がるから 
気体 吸って 耐えるのです

苦しいけれど 酸欠になっても 
ボンベが有るから大丈夫

言い包められた 激しすぎる言い訳を 
繰り返すから
更に 呼吸困難

カタン カタン
不思議な音が 語りかけます

近くに寄れば
そそくさ と
逃げて しまうの

遠くから
眺める位が
ちょうど良い

そうして
誰しもが
当事者 から 傍観者 へと
変化した

私の世界を 彩るのは
何時だって
透明な きたい

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自由詩 透明な きたい Copyright 藤鈴呼 2013-06-03 12:47:46
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