枝
はるな
涙は乾くか 浸みこむか
空のみえない水無月を
二十の指で抱き込んで
いつか色づく紫陽花の
あわれな枝がしなしな切らる
寝がえりしなに打つ脈が
黒髪の海をゆらすとき
涙は乾くか 浸みこむか
自由詩
枝
Copyright
はるな
2013-06-02 08:39:21