天使は川辺にて
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はなかざりを編んでみたかった
いまはただ、そう思う
ガラス箱のような草のうえで
僕は声を持たない子ども
冷たい妹の胸に耳を当てて
見上げた空には白い斑が散っている
だれか、あの青いガラスの平原を
大きな石で叩き割ってくれませんか
水面に刺さるのは光の画鋲
その、ひとつかみでいい
それで僕の羽をここへ打ちつけて欲しい
人の声は、とても遠い
羽のない天使が空を駈ける
しあわせも、ふしあわせもない
人の子どものように。それは妹
川辺にころがる石、それは羽を失った天使
自由詩
天使は川辺にて
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2013-05-30 23:25:33
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