雨の日の花
草野春心



  冬の蛇のように
  ゆるやかなとぐろを巻き
  光たちはもう、
  眠りに落ちてしまったから
  わたしは雨の音だけが
  心を満たしていてほしい
  歌をうたうくちびるのように
  色あざやかな赤い花
  きみの膝にそっと乗せて




自由詩 雨の日の花 Copyright 草野春心 2013-05-29 23:45:01
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春心恋歌