いつもなにかが間違っている
煙と工場

何処か行こうとして
結果自宅へと戻って
安心している人間に
戻ることができない

何かを語ろうとして
言葉が詰まる経験を
繰返している友人を
語ることができない

何時か思い出そうと
ただぼんやりとして
待続けていた彼女を
思うことができない

何故不幸になるのか
絶望的な気分なのか
荒野で説明する私を
まだ
殺すことができない


自由詩 いつもなにかが間違っている Copyright 煙と工場 2004-12-29 23:47:01
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