将軍の爪
山崎 風雅

 将軍の爪が 長いから

 わたしは 四角い箱に納まっている


 そうそうたる夏の始まりに 不運なことが起きるのには
 きっと何か法則があるのだろう

 キツネがうどんに化けたところで
 無駄な抵抗だと言うことだ

 まがりなりにも 承知している

 誰も彼も 時の将軍には敵わないと言う法則ぐらいは


自由詩 将軍の爪 Copyright 山崎 風雅 2013-05-10 01:10:54
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