子どもの日は神様がいない
一尾

盲目の羊を放つ桜島錆びた灰皿におとすドロップ




衝立の歯並びから横切ったアベノ49の心臓聞きたし




観覧車、軋み届かぬ回転光、わたしたち頭をなくしてしまつた




焼き付ける恐怖を知らぬ子供らは鋭角に切るファインダーも見ず




恒久的酸化飲料コカ・コーラこたつ被りてねむるる吾は




聖書持つひとの呼吸の滑らかさ思ひて齧るランチパックよ


短歌 子どもの日は神様がいない Copyright 一尾 2013-05-05 13:07:38
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