戯曲「ノーパンガール」(習作つづき10後半その2)
星☆風馬
、、、つづき
女2 「お姉ちゃん、わたし、龍のウロコもらった、ほら、これー」
女1 「え、これ、龍のウロコなの、誰にもらったの?」
女2 「知らない人」
女1 「その人、どこ?」
女2 「どっかに行った」
女1 「誰もいなかったよ」
女2 「さっきいたよ、おじさんとおばさんがいたよう」
女1 「いなかったよ」
女2 「いたってばー」
女1 「ねえ、豊ー、今、誰かいた?」
男 「いや」
女1 「でしょ」
男 「誰もいなかったよ」
女2 「いたのに」
せむし「おーい、わらしどもや。そのウロコはお金じゃ買えん珍しい代物だぞよ。10億円でも買えんぞね。大切にしておけよ」
女2 「はーい」
奈津 「ほれほれ、あんたらも早よ帰らんと、日が暮れてきた。お家でご飯ができてるよ」
「ちょっと見せてみ」「いや」「いいやんか」「じゃ、ちょっとだけ」とか言いながら子供ら3人退場
龍児 「じいさまもばあさまもまだまだエロエロそうじゃの。銀河鉄道乗って銀河宇宙でノーパンデートの真最中であるとはの。して、あげなウロコ持っとるいうことは、霊界で相当優遇されとるいうことよ」
せむし「わしらはまだまだ煩悩が小さすぎるからの、まだまだ生きよいう命令なんじゃろ。あのじいさんぐらい大煩悩持てたらの、わしもようやく死ねるわい、はっはっは」
奈津 「そうじゃそうじゃ、やることあるうちは人は死なれんからのう」
龍児 「早う、輪廻の渦から抜け出たいものじゃな」
奈津 「そげなもん、とっくに抜け出しとるじゃろうが、あんたも渚はんも。もう生まれてくる気なんぞなかろうがに」
龍児 「もうこんだけ生きりゃの。お、そうじゃ、渚はん、花火見ていきなされ。今度のは3年ぐらいちょこちょこ山さ籠って作ったんじゃが、いちばんどでかいのだぞ。せっかくじゃ、見ていきなされ」
せむし「おお、そりゃ、楽しみじゃの。じゃが、夜はわしも仕事での。彼女待っとるき、そろそろ帰らねばならんのよ」
龍児 「いやいや、そげに時間はかかりはせん。もうあの宝満山のてっぺんにあるから、あとはこのボタン押すだけじゃ」
せむし「ほー、押しボタン着火式かの。文明技術も発達したものじゃなあ」
龍児 「アマチュア無線を改造してできたのよ。名付けて『アマチュア念力自動遠隔着火式ボタン』であるよ。そげに大したものじゃなか」
せむし「ほー」
龍児 「奈津、ボタンはあんたが押しなされ。今度のはみんな絶対驚くど。見たこともなきどでかい大玉じゃき」
奈津 「ひゃー、どげな奴やろかー。これば押したらええんかの」
龍児 「そうじゃ。あんたの心臓もとびだすぞい。渚はんもよっく見ておきなされ。わしが3年かかって作った大玉じゃー!さあ、奈津、ボタンをば押しなされ」
奈津 「なんかドキドキするのう。人類最後の破滅審判下す核ボタン押すような気分であるよ、かっかっか。本当にわしが押してもいいんかのう、じいさま」
龍児 「わしはあんたのために作ったんじゃから、奈津、あんたが押していいんじゃ。安心してボタンを押しなされ。奈津が押したらビックリ箱がひらくぞい。それ、わしの一世一代の大玉じゃー!、、、 、、、 、、、早よ押さんか」
奈津 「、、、押したぞよ」
龍児 「、、、へ?」
奈津 「ほれ、押しとるがね」
龍児 「あひ?、、、こわれたかの」
奈津 「不発弾じゃな、こりゃ」
龍児 「そんなことはないが、、、なんぞ、念力が足らんかったか」
せむし「ふっふっふ」
龍児 「おかしいの。渚はん、どうもいかんごたる。すまんの」
せむし「いやいや、お構いなく」
龍児 「今度打ち上げるときはテレパシーにて伝言するよって、そんときは宝満山の上空をば眺めてやって見てござれ」
せむし「あいわかった。その伝言しかっと受け取るぞよ。ちょいと遅れてしもうたか、彼女も首長うして待っとるやろて、まだ24の生娘じゃきの。せば、そろそろ帰るから、皆ご機嫌よう」
奈津 「ほいじゃ、渚はんもお元気で」
龍児 「暇じゃったらまた遊びに来なされよ」
せむし退場
奈津 「24の生娘たあ、またやりよるな。して、どげんして行きなさるかの」
龍児 「あん人は星間移動地球レベルじゃき、1分もありゃ辿り着きなさるがよ」
奈津 「ぴゅーっち飛んで1分かや、早いのう」
龍児 「んだ」
奈津 「しっかし、じいさまがしくじるとは珍しいのう」
龍児 「ありえんことじゃが、そういうこともたまにはあるわな」
奈津 「飯にでもするかいの」
龍児 「いんやー、わしは今日は食わんでもよかー」
奈津 「そうですか。ならばわしも楽であるな。3か月の山籠りも難儀であったろう。体休めなされ」
龍児 「そうしようかの」
奈津、ちゃぶ台を片づける
龍児、布団を敷き、2人寝る
しばらくして、奈津、龍児、セックスをはじめる
奈津がエクスタシーの頃、、、
龍児 「ん、なんぞ揺れんかったか?」
奈津 「ああん、龍、もっと、もっとー、入れてー!」
龍児 「なんだ、気のせいであるか」
奈津 「ああー、龍ー、わたし、気がおかしくなりそうよー!」
龍児 「わしの気もMAX全開、ピストン発射じゃー!」
奈津 「ああーん!」
、、、ラジオ放送緊急ニュースが流れる
ナレーター1「えー、番組の途中ですが、ここで臨時ニュースをお伝えします。只今、富士山が噴火しました。震源の深さは海抜4000メートル。マグニチュード10・8。この噴火に伴い浅間山、三宅島など周辺の火山活動も活性化している模様。皆様、警戒を怠らないように。火口近くの方は消防団の指示に従って緊急避難してください。繰り返します。只今、富士山が噴火しました。震源の深さは、、、あ!!今、九州の阿蘇山が噴火したという情報が入りました!」
ナレーター2「あれは休火山じゃないですか!」
ナレーター1「休火山が噴火しています!」
ナレーター2「きれいですねえ」
ナレーター1「あ!!地震です!地震です!大きいぞ!!ああーー」
建物崩壊の音とともに放送途切れる
奈津、龍児のセックスは終わったようである
奈津、顔射されたままイッている
龍児、立ち上がり外を見る
龍児 「おお、奈津、宝満山が噴火しとる。奈津ー、見てみー、宝満山が噴火しとるどー。きれいじゃのう」
―幕―