藤棚
朧月

重そうな藤の花
棚からたれさがる午後

春の重みと
命の重みで
私まで深くもぐりそう

探し物は
子供の日の
母の日の
父の日の役割の家族

目にささる紫を
心に刻みながら
自分のいまを生きています



自由詩 藤棚 Copyright 朧月 2013-04-29 22:39:14
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