無縁だと思っていた
最都 優
こうも近いのか、、
たかだか
何年何週何回転したか
それぐらいなんだ
だけど
ズボンを降ろしてYシャツをいれる
鞄を持つ
嫌いだった音楽を聴いて
電車の時刻表だけ気にして
仕事で頭が埋まっていく
お金を稼ぐためではなく
効率をよくするため
いい付き合いをするため
演技を覚えて
顔色の返答の球を上手く返せる
力加減を覚えて
頼らなきゃ立てなかった自分
頼られている自分
ネクタイの付け方なんか覚えてられないからと
嘘をつき虚勢をはり
働きたいからと辞めてしまった学校
働き始め、、
今は。。。
ネクタイを仕事の為に付けている
効率をよくするため
お金を稼ぐため
いつの間にか
しっかりしろと言われなくなり
愚痴を妬みを羨みを
聞くようになり
責任の重さが
なんとなく解ってきた
2手も3手も先なんて
解るはずないと
怒る人を尻目にみて笑いとばしていた
でもね、
なんで怒っていたのか何となく解るよ
手を握られて優しく包んでくれた手が
反対に自分の手になっている
何を考えていたんだろう?って
目をみて思っていた
その遠くの景色には、、何が
映っているんだろう?って
途方もなく色んな事がブロックのように固まっていたから
埋めていたから
いるだけで
本当に
嬉しかったんだね
無縁だと思っていた
でも
無縁な嬉しいが
気づいたら集まっている
欲しいと願って必死だと
羨ましがってた頃はなかった事が
こんにちは
これから
さよなら
昔
ありがとう
ありがとう
無縁だと思っていた