かみそり
はるな

みず色を捨てられぬまま成人し 春をうっては剃刀を買う

上等の夜と下着とかみそりは薄っぺらいほど ななめに刺さる

春の背に流れていたのが情でなくただのいつもの赤い血だったら



短歌 かみそり Copyright はるな 2013-04-07 10:08:27
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ちりぬるを