十二支蝶

何もない 
そう思っているのか
何もない 箱の中身は 言い繕った言葉で光る
ありえない おとの波は
耳に揺られて なにもない

すみません
もうしわけない
ごめんなさい
お腹のなかで 強く息衝く

どうしよう なにもない
嘘をつかない 消えない道が
脳味噌をあたためていく








自由詩 Copyright 十二支蝶 2013-04-06 04:42:23
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