絶対0時
ゼンメツ

夜垂れ、ゆびだけで明けては
とき時とすくい、
くちへ運ぶけれど
二、三はんだら、もう飽きてしまうよ
蓋の裏に寝かした舌は
そのあすを、知ったように転がしていて
(私は垂べ続け、
あまいあまいとなんど戻したかおも、
はだけそうな総柄にしずめて
「あたし」のとなりへ薦めてやった
「番号順ならそれがあした」と、
やさしく決めつけて
(添えた両手でまっすぐに指さした
あすはお休み
だから、

(悠久二日のお仕事で、
 きょうも、ひとばかりをくっています
 ひと秤を、
 くっています
((……あ、ああそうか
  あなたがわたしをみつめるときに
  しょくじのようなくちをくずさないので
  わたしもそうするよういつだって、
  つとめていたんだ、だから、

だから刻々刻々と、
わざと音をたてて不満を飲み
抵抗オフしてみせた私を
吸い消えるような遠目のなかに
さうんど、あいして
(暮れずとも夜にはなるんだよ
 それは垂れのせいでもないから
「欲しい」って、思った、
だけだから
あす向き、突きさしていた指が
いつのまに私の喉をくぐったさきの、
べつのあす
ゆめ焼けついらくしたあす
ねればねるほどかわるがわるあす
教卓の上でだけの関係をあいされたあす
「日付を構成する数の文字がゲシュ崩して
 つぎの展開が不可能になってしまえよ」
(ってなにそれ、
私、
(吐いてない
私が、
(くちにしたものじゃないのに
……
なんど見ようとしたものは
だれの、ことばを絞るまもなく確定した、
水滴のコール、瞬間、で した


自由詩 絶対0時 Copyright ゼンメツ 2013-04-03 17:32:50
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