貴方の、ごめんね。
世江














貴方は、沢山苦しんだ。












あれだけ笑って過ごした分を





簡単に取り戻せるくらい沢山、






苦しんだ。














悩んで、考えて、嵌って、泣いて…








気付かない振りして、逃げて。





弱さを押し殺して、他人ヒトを傷付けた。














それでも貴方は、苦しんだ。








それが自分の犯した罪の重さだって、確信したから。










“そんな歌を作りたい。”







突然言った、貴方。








“どうして?”と、問えば、







ボクの一番大切な人を傷付けた、っていう罪を償いたい。”って、呟いた。












“そんなことしないでいいんだよ?”







分かってるから。










小さく頷いた貴方に、安堵と不安が






一緒になって押し寄せる。














ただ、それでも構わない。








貴方の想いが知りたい。







自由詩 貴方の、ごめんね。 Copyright 世江 2013-03-28 20:31:32
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