春畑
朧月

私にとっての
文字はいつでも切実すぎて
弄んだりできないかんじです

常に
タスケテをはらんでいます

あなたに
むけての

真っ白になったページがほしい
いつからなくなってしまったのだろう
すでにかきこまれた
ものしか残っていないのです

毎日はおなじような景色
でもいまの土はほら
期待をこめて耕されて
真っ黒なんです

どくどくいのちの音がするようです
そこだけマークされたような
植樹がひかっています

私の願いがあふれた文字でなく
遊びようのような
おえかきのような
はなうたのような
そんな文字で遊びたい

ぽかんと口をあけながら
梅の木の下で
真っ黒な畑をみています


自由詩 春畑 Copyright 朧月 2013-03-28 12:57:49
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