春
砂木
雪についた風は 凍りの匂い
立ち上がって ひっかく
かわいてかたい ぽろぽろ
溶けながら指を食む
刻みつけられ 冷たさを
から から
頬から
押し付けて とどめる
残された 繰り言
自由詩
春
Copyright
砂木
2013-03-20 23:53:08