スカイ・ハイ
nm6

窓、
つぶらにびく、びくして


隅っこで圧し倒す布際に覗くよ。午後2時はびゅんとした狭さが、がらんどうだ。この部屋のここに堆積しているもの、蹴散らすほどのことでもないので。潜ってゆく広がりを受け入れて数えて「年を越せば、何を越せば?」なんてつぶやいている。









音楽がヘッドフォンから、脳のレバーな部分に漏れる。ひょいっとからだを任せたころ、ぼくは音響そのものになる。からだから、だ。あふれてコンクリートに溶け出して、それは三次元たる街中をすべて埋め尽くして、誰もがわからなくなる。誰もが、わからなくなる。花はコントラストを増し、根を抜いて躍り、やがてぼくらのからだから、だから、つきやぶる。胸からガーベラ、腕からコスモス。そうして音符がそのまま色になった頃に街は頂点を極め、それでも空は遠く遠く圧し倒す。それはそれはドリーミーな、スカイ・ハイ。


「ぼくがわかっていくんだよ」









ストーブの暖める空気は届かない。
つま先をうやむやにする、
冬、
と、混ぜ込んだ。す
るりるりるりるりるりるりるりるりるりるりるりるりとし


た布団が、温ま
るころ
の、「まあ___________________




明日には。」









スカイ・ハイが隅っこで圧し倒す布際に覗くよ。
スカイ・ハイが隅っこで圧し倒す布際に覗くよ。
さあ、まぎれもない。
あんなもんは絵の具だ。


自由詩 スカイ・ハイ Copyright nm6 2004-12-25 23:43:58
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