からだたち
はるな
風のつよい日
からだたちは直立してなびかない
たくさんの
「愛している」たちが汚れている
雑音に足を濡らして
からだたちはやっと
死ぬことにした
それでしか乾く術がないので
空がびゅうっと
もう一度鳴ったら
死ぬことにした
からだたちは直立して
ずうっとそれをまちつづけた
自由詩
からだたち
Copyright
はるな
2013-03-13 21:53:41