ささくれポトフも鎮まる夜に
さわ田マヨネ

皮膚にもほうこうがあるらしく
外に外に腐ってゆくのだと
ほんとうはおもうのだけど。
非難はしないけど
さわってみればわかるよって
きみは愛情を生まれたときからうけていてって
さわってうんぬんのそれはでっちあげにちかいものだろう 。


すこしうかんだとろとろしろみはやさしいマグマで あふ
れてしまってはだらしがなかった。 箸をいれればうずまくら
せんの活断層   きみのつくるだし巻き玉子の中
にはたくさんの表面がおりかさなっていて 
そうやってできていた 。


朝にさめて思ったのは
まず肌からはじまっているようなきはする
雨の日のうけいれ方は
逆説的ほっこり感への期待感があいまってしまっていて
とけだしたり しみこんだりをいったりきたり
DNAもくずれるくらいに煮こんでしまうと
じゃがいもはじゃがいも自身からあふれだしてしまうみたい 。



自由詩 ささくれポトフも鎮まる夜に Copyright さわ田マヨネ 2013-03-11 03:41:32
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