黙祷
はなもとあお
こんなとき、声をかけてくれた、あの人が亡くなったと知る。
どれだけ支えられたか分からないのに、わたしは、そのお返しもできないまま、ただ、立ち尽くす。
もう一度話せたら、どんなにいいか。
時は戻らない。
その不在だけがぽっかりと浮いている。
偲びながら、冥福をお祈りすることしかできない。
散文(批評随筆小説等)
黙祷
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はなもとあお
2013-03-10 15:10:39