ほりでぃ いん まい るーむ
梅昆布茶
孤独と隣り合わせの自由
愛と背中合わせの孤独
無数の愛と自由と孤独が春の風に舞う
窓から望む 菜の花畑は 春霞
重ねた手の温もりは幾つかの時のかけらを記憶の襞から呼び覚まして
こころのてのひらのうえで転がして
それはころころとうららかに歌うのだ
整理のつかないままにほおって置いたものたち
近すぎて見えないものや遠過ぎて諦めたものたちの数々
部屋の隅に立てかけた日常のコトリと滑るように
それに沿って僕も滑ってゆく 何処か知らない時間へ
まがい物に飽きて
インチキな自分に愛想をつかして
それでも必死で春をただしく迎えようとおもった
窓から望む景色は 春霞
微かに風が笑ったような気がした