月夜の寓話
たもつ

 
 
滑走路に正座をして
ブリの刺身を食べている

月明かりに照らされた横顔
あれはかつて
誰の養子だったろう

軍用機が静かに着陸する
花びら一枚
散らすことなく
 
 


自由詩 月夜の寓話 Copyright たもつ 2013-03-04 19:36:18
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