砕け散る郊外
左屋百色

虹がきれいに出たからって
ぼんやり眺めて
こころ奪われたりしません
わたし詩人ですから

ただ その七色はもらっておく

雲が猫やクジラに見えたからって
気にならないし
一切興味ありません
わたし詩人ですから

ただ そのやわらかさは信じてみる

詩の雨は降らないのか
ちゃんと傘は捨ててある


自由詩 砕け散る郊外 Copyright 左屋百色 2013-03-04 17:07:59
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