海月
暗闇れもん

街角に立った色とりどりのクラゲ達を通り越し
遠い異国の地を見た
花を売り
花を買い
枯れていく買い手
クラゲ達は幼い日に見たガラスの目
ここにはなく
海ではなくて空を踊る
しかめっ面の人間達を笑いながら
ただ生きたいために
ただ生かせたいがために
今もただ
遠い異国の地で、ふわふわと夜風と踊る


自由詩 海月 Copyright 暗闇れもん 2004-12-25 00:38:37
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