階段下の風
朧月

階段をみると
頂上を先に見てる

あんなに先だとか
ゆく前にあきらめている

仕方なしに
重いいっぽをだす
うつむきながら
いちだん いちだんあがる

おいこされ
ならんだり
遠慮しながら おいこしたり

ときおり風に撫でられながら
遠い君のこと考えたりする

どれぐらいあがれば納得できるだろう
どれぐらいあがればおなじになれるだろ
そんなことばっかりで
つらくなって
ふと顔をあげるとそこは

自分のあしで
自分の力で
あるけることに感謝したいね
どこまであがれば納得できるだろ
そんなこたえなんかない

この風が伝える



自由詩 階段下の風 Copyright 朧月 2013-03-01 22:27:42
notebook Home