おなかすいたんか
きーろ

腹ぺこの青虫お前は知らないな、握り寿司、愛、ホットケーキなど

握り飯並べる肩を眺むれば食う寝ることの味はかなしい

不機嫌に殴る枕のくぼみには2合の米を詰めてやりたい

もし私何も食べずに生きれたらきっと涙を飲み続けるわ

空腹を笑えるうちがちょうどいい月明かりなき晩冬初春

カップ麺たまごのきみがいないから黄色い幸が見えてこないの

僕たちが僕たちだったころ君が買ったおでんのちくわぶの色

たらふくに回転寿司を食べたいな、回る世界の回らぬ場所で

空腹を投げて作った枠の中、物理が消えて言葉が笑う

レシートも箸も袋も忘れてよ、片言店員笑窪を見せて


短歌 おなかすいたんか Copyright きーろ 2013-03-01 04:57:58
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