ハンリュウについて知ることの全て
がらんどう


最近、ハンリュウという言葉をよく耳にするが、実は今ひとつよく分かっていなかった。
それが韓国の芸能人についてのブームであることまでは辛うじて分かっているのだが、その中身となると全くおぼろげなものである。とりあえず、『冬のソナタ』というドラマ(私は未見である)で主演をつとめたペ・ヨンジュンという人物を中心としたものであることまでは理解できた。ぺ氏なる人物がどのような人物かは知らなかったのだが、眼鏡をかけて髪にウェーブがかかっているという予備知識はあった。その予備知識を元にしてテレビを眺めていると、なるほどニュース映像に彼が数多く現れることが確認できた。さすがはハンリュウブームと騒がれるだけはある。それほどの頻度であった。だが、ブームに批判的な人物がよく口にするように、私もまたぺ氏なる人物を色男とは思わなかった。むしろ醜男の部類に属するとさえ思った。小柄で太り気味、唇が厚く、殆どいつも同じ服をまといお世辞にもオシャレとはいえない。ニュース報道において、現地のアナウンサーは彼を「偉大なる委員長閣下」などと尊称を付けて紹介していたが、これが「委員長萌え」「眼鏡萌え」などと呼ばれる現象であるのか、少なくとも私には理解できない人気のあり方である。そのニュースでは「ノドン」や「テポドン」という語に言及していたが、言葉の響きからそれは彼の出演した怪獣映画ではないかと推測される。聞くところによると「ブルガサリ」という映画の制作にも関わっていたらしい。それにしても、ぺ・ヨンジュンと言おうとするとノ・ジュンユンと言ってしまうのは私だけだろうか。



散文(批評随筆小説等) ハンリュウについて知ることの全て Copyright がらんどう 2004-12-23 15:58:19
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