ロック クライミング
藤鈴呼

分かれ道に
大きな石が
転がって いるらしい

旅人に 出会う度
石は 揺れて
案内人と 鳴る

雀が ピーチク 笑えば
楽しい 旅となる
鴉が カーカー 嘆く時
一体 どうなる?

きっと 君の中では
二度と 戻られぬ
哀しい旅になるのだと

水筒も リュックも捨てて
小枝 一つで
ロック クライミング

でもね
余分に 積むのは 防寒着
真実は 準備万端の 旅

一瞬の 決断が
君の 行方を 左右するから

進んで居ないと 身体は凍えて
一歩も 動けなく なるけれど

突風が 吹いた瞬間
決断しなさい

もう一度
戻って来る
その ために

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自由詩 ロック クライミング Copyright 藤鈴呼 2013-02-11 11:45:37
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