食べたい

食べたい
私はあなたを食べたいし食べられたい
食べてよ食べてくれない?
わたし
あなたを食べたい
寂しいし息もしたくない
ご飯は食べてない忘れてた
食べたい、だってそうじゃなくちゃ
埋まらない
石を削って粉にして
また石を拾う
夜を走って化けて
狭いところで愛し合いたい
健康骨の間に手をぐさり
型がはがれ落ちない程度に。
紫の唇に血の気をいれてあげる
赤い目には私の泪をあげる
誘ってきて
そして思考はとまるからずっと変わらないまま
固まっていつか溶けるのを待つ
溶けたら意識は戻さないで
冷めたときが辛いでしょ
固まったまま食べて食べられながら
消えていきたいの
思い出と一緒
綺麗なままが一番この世で美しいの
溶けたら一緒に沈むよ
沈んだらずっとこのまま
永遠の死
終わりはすべてを破壊する
破壊ははじまりとは言い切れない
私にはまだ分からない
今はただ食べたい
食べられたい
溶けたい
沈みたい



自由詩 食べたい Copyright  2004-12-23 02:09:17
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