赤い色を 忘れた風
藤鈴呼

カラーリングの話をしていた
オシャレなセレクトではなくて

まるっきし 白髪染めですよ
なんて言いながら

うふふ と 笑える 淑女に なりたい
心だけでも

黒色を 手放した髪は
太陽に 透かさなくても スカシタ色で
イカシてるじゃんって 思ってた

三つ編みじゃあ 飽き足らなくて
フィッシュボーン編みを してみたの

「それ なぁに?」
「魚の骨です」

どちらかと言えば
セイリング

帆を立てて
歩を進め
穂を摘み取る 真っ最中

黒色を 取り戻した ワタクシの糸
誰かとの 赤い色を 忘れた風で
新緑に 似合う 彩り

陽に透かせば 緑に 輝いて
可笑しいね
黒でも 金でも ないみたい
中途半端な 茎みたいねって
うふふ と 笑った

赤毛のアン みたいだねって
軽く 笑みを 浮かべた 角度で

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自由詩 赤い色を 忘れた風 Copyright 藤鈴呼 2013-02-01 18:43:42
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