発見
yamadahifumi

言葉なく花の上を彷徨うものは何か

言葉より上等なものとは何か

君の髪の煌めきとは何か

人々の哄笑にふと射す

あの影とは何か

君がキスの時、赤らめる頬とは何か

僕の厚顔無恥とは何か

僕が僕であるとは何か

僕が一人の人間であるのに

宇宙一孤独であるということは何か

人々の只中にあっても何一つ物言えず

少しずつ後退していく僕の影とは一体何か

そんな中、寂しさを覚えて伸ばした君の手の

毛細血管の中を流れる温かな血とは何か

どんな冷血な人間にも流れている

太陽のような血とは何か

僕とは何か

君とは何か

人々とは何か

僕は答えを探し求めてはいない

僕はずっと「問い」を探してきた だから

この疑問符だらけの世界で 僕は

君という一つの答えを発見できるかもしれない


自由詩 発見 Copyright yamadahifumi 2013-01-26 16:10:54
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