悪魔=暇人
世江
私が優しさを消して数日、
悪魔は暇人と化した。
無機質な音で奏でられる穢れた音色が、
熱を帯びない錆びた凶器達が、
薄く開かれた隙間から、
ひっきりなしに吐き出される。
それを、右から左へと流すでもなく、
立ち入ることさえも許さない私のモノは、
この世のものとは思えないくらい、
秀でているのだろうか…(苦笑)?
そこまでして、
私に相手をして欲しいのか?
好意があるのか…?(苦笑)
そうだとしたら、尚更構わないで欲しい。
嫌いだ。
たかが暇人のために、
大切なものを失うのは、勘弁。
来世でも嫌だ。
無礼にも程があるだろう。
構って欲しくて糸引いてみたけど、
振り向かないが故、
先の尖った刃物で傷付けよう。だなんて…
狂っているじゃないか。
人間とは、
こんなにも愚かなモノなのか……
誰に聞けば、答えは出るのだろう。
友人?
それとも、学校や塾の先生?
肉親?
いや、神様か?
下らない…(苦笑)
それこそ馬鹿げてる。