白い塊
藤鈴呼

白い 塊は 凶器
雪のように ふわふわと
笑ってばかり いられない

空を 見上げると
楽しいこと ばかりだと
教えられて来た

単純な 夜と
単純な 希望を乗せて
船は 走る

朴の木みたいに
大きな手で
頭を 撫ぜられて
安心していた

船が 揺れたり
波打ち際が
こんなにも 冷たいってこと
誰も 教えて くれなかった

それでも 星は 昇る
見上げた空は
いつでも 
広いんだね

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自由詩 白い塊 Copyright 藤鈴呼 2013-01-24 14:04:46
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