一途な貴男に、捧ぐ詩。
世江
どうしようもないくらい苛立って、
君を傷付けること、数知れず。
抑えようと思う気持ちとは裏腹に、
いざ君を前にすると、
思ってもない辛辣な凶器ばかりが口を次ぐ。
目前で涙を流す君からは、
本当に僕の事を好きでいてくれているのが、痛いぐらいに伝わってるはずなのに。
でも、
………だから、余計かもしれない。
小さな事で勘違いし、腹が立つ。
君の、日常何気なくしていることが、
気になってしょうがないんだ。
縛り付けたい訳じゃない。
ただ、僕だけを見ていて欲しいんだ…。
これは、我が儘なのか……?
そうだ。と言うなら、
僕も、君の我が儘を、一つ聞こう。
そうしたら、
僕と君の我が儘は二人だけの約束に変わる。
言い方を換えるなら、こうだろう。
君の気持ちと僕の想い。
二つを結ぶ、一つの架け橋。