本当に密の味がするの?
元親 ミッド

どうして人は、人の不幸を喜ぶのか。



あらそうと、残念そうな顔をしておいて

その実、興味半分に成り行きを知りたがり

ネホリハホリ聞きたがるのか。



そうして、人の不幸を聞き出しておきながら

自分には関係ないと、

結局、人を突き放すことができるのか。



相談する人間にとって

きっと、藁をもすがる思いだろうに

沼でもがきながら手を伸ばす者の手を

はたくことができるのか。



それが、なかなか解かれずにいる。

別に、いいこぶっているわけじゃない。

本当に、わからないんだ。

人の不幸によって、一体、

己にどんな利益があるというのだ?



それは、比較論による優越感?

それとも、単純にその誰かが憎いから?

人の不幸話が、テレビドラマのようで面白いから?

なんかね、それはそれで

普段は気がつかない、隠された残酷さだ。



そうよ、人って残酷なものなのよ。と

割り切ってしまえばいいのだろうか?

わかんないな。

どうにも、わかんない。



そういった、人の心の奥底にある

深淵に触れることが出来たなら

きっともっといい詩が書けそうなきがするのだけれど

やっぱりどうにもわからないでいる。



ただ、もっと嫌なのは

人の不幸を喜ぶということそのものよりも

そうゆうもんよ。それが当り前よと

開き直っている人だ。



自分にそうゆう部分が無いだろうかと思えば

恐ろしくてしょうがない。


自由詩 本当に密の味がするの? Copyright 元親 ミッド 2013-01-11 22:51:21
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