未知のギフト
朝焼彩茜色

死ぬまでに 鳴らしたい響かせがある
きっと きっと 誰しもに

私はまだ受け取っていない 
私だけのギフト

 本当に欲する欲ではないギフト
 的がずれているのか 天を片目で見開く

 掴め見極め 前へ前へ 眉間に寄せる真ん中へ

滑らかな時間の彼方へ 持って逝きたい土産がある
きっと きっと 私以外に似合わない欠片の部品

私はまだ築きあげていない
私だけの創造

死ぬまでに 鳴らしたい轟きがある
きっと きっと 誰しもに

私は気づいている 翼で一刀両断するかの如くの鼓動を
私は想像できる 
想像の一歩から組み立てる欠片の部品の光 

 音が鳴り創める

 私のギフトのリボンを力強く引く
 私しか使いこなせない中身を手に取る

未知を一つ斬る 滑らかな時間の中道 深呼吸の余裕を土産に
降りてくる賜物の意味だけを拾い

 音が鳴り創める

 


自由詩 未知のギフト Copyright 朝焼彩茜色 2013-01-10 17:52:55
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