氷柱の越年
信天翁

足軽の思惑が逆巻く 丘のひだ
かがり火の消えた 鎮守のほこら
そこから
思惑の黄ないランプに照らされて
追憶に焼き付けられた 泥沼が浮かびあがる

そして そこから見えてくるのは
枯れた葦と 不揃いの星屑ばかり・・・・
決して 悲嘆の人形ではない
    諦観の影武者でもない


自由詩 氷柱の越年 Copyright 信天翁 2012-12-31 10:27:45
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