うちの次男
朝焼彩茜色

水色の瞳に黒が大きい
いつも獲物を狙う 鼻くそ模様をつけた うちの次男

血の繋がりのない拾った子供
アパートの下で必死でアピールしていた 健気な子
頭にコーヒーの染みつけた けれど匂いは獣臭

生まれ持った人間慣れは 世渡り上手 見習うしかない
変な喋り方をしていた まるでヤギ

うちの子になる為に走って来たのか
合鍵を尻尾にして 骨から曲がってら

水色の瞳に黒が大きい
片目だけアイシャドウを艶立たせた うちの次男
爪だって上手に研ぐ ストレスが溜まる故

血の繋がりのない手のひらに乗せた子供
自分から素直に助けてとヤギのように鳴いた 
生きる生命力を発揮した 凄い奴

今もヤギのように鳴く
元気にデブしてる

今もヤギのように鳴く
猫らしからぬ 変な声

うちの次男


自由詩 うちの次男 Copyright 朝焼彩茜色 2012-12-29 20:06:53
notebook Home 戻る