眠るヒツジ
yo-yo
ヒツジが眠っている
先を越されてしまったので
きみはなかなか眠れない
ヒツジの夢を追いかける
かすかに指のさきが温かい
温もりはだんだん体じゅうにひろがり
いつもの草の道に迷いこむ
ヒツジがいっぴき
数えても
きみもひとり
いつまでも夜のバス停を探している
草の先がやわらかい
眠るヒツジの背中があたたかい
きみの国に朝がきて
オレンジ色のバスが来るまで
ヒツジは眠りつづける
自由詩
眠るヒツジ
Copyright
yo-yo
2012-12-28 08:11:56