犯人に告ぐ
　おまえのお母さんの従姉の娘さんの
　ご主人の母方の祖父の弟にあたる人
　と昔付き合いのあった八百屋の常連さんの
　山田さんの甥の二号さんから
　おまえに話があるそうだ
　よく聞きなさい

　幸男！おまえどうしたと言うの！
　何が不満でこんなことしてるの！
　人様にご迷惑かけて〜
　なんてことしてくれたの！
　私はね、おまえをこんなことする人間に
　育てた覚えはないよ！
　幸男！聞いてるの！
　聞いているのなら、返事をなさい、返事を！

　うるせー！何言ってんだ、このクソババア！
　すっこんでろ！

　こらっ、おまえのお母さんの従姉の娘さんの
　ご主人の母方の祖父の弟にあたる人
　と昔付き合いのあった八百屋の常連さんの
　山田さんの甥の二号さんが
　おまえを心配してわざわざ田舎から
　出てきてくださったんだぞ！
　ちゃんと話を聞きなさい！

　ううっ、幸男は
　幸男はこんな子じゃなかったんですうっ
　とても、とても良い子だったんですうっ　
　どうして、どうして、こんなことにいいいっ

　これ以上、おまえのお母さんの従姉の娘さんの
　ご主人の母方の祖父の弟にあたる人
　と昔付き合いのあった八百屋の常連さんの
　山田さんの甥の二号さんを悲しませんるんじゃない！
　おとなしく出てきなさい！

　うるせえんだよ！
　ほんとに誰なんだよ、そのババア！
　大体俺は幸男じゃねえよ、良明だよ！ボケッ！

　
　刑事さん、やっぱりいくらなんでも無理でしょ
　この設定

　そうか〜、あんたが名前間違えなきゃ
　イケてたと思うよ〜

　名前間違うって
　あんたがこのリストから適当に選んでって
　言ったんでしょうよ

　そうだっけ？

　あっ、ひどいわ〜
　とぼけちゃって


　こらーっ、なに俺を無視して
　ごちゃごちゃやってんだ
　撃ち殺すぞ、ボケえ！