好きと好き
清風三日月

今思えば…
確かに僕は…
いつも君の…
好きな曲をかけ…
好きなテレビを見ていたかもね…。

だけどね…
それは…
ちっとも…
君メインの…
生活なんかじゃ…
なかったんだよ。

なによりも君の…
笑顔を見たかった僕にとって
それは当たり前で…
ごくごく自然な事…
だったと思うんだ。

君の笑い声が…
聞きたくて…
二人でお笑い番組を…
見ては一緒に笑い…
君の歌声が…
聞きたくて…
君の好きな曲を…
かけていた。

君の好きは…
何よりも…
僕の好きだったんだよ。

でもさ…
よく思い出して。

僕は君を…
鎌倉から江ノ島まで…
歩かせた事あったよね。
僕は君を…
寝袋の中に押し込んで…
寒い冬空の下…
一緒に寝かせた事…
あったよね。

それはまさに
僕メインの生活だった…
とも言えるんじゃなぁい?

お互いの好き同士が…
うまく重なり合って…
笑顔が生まれてたんだよ。

それは大切な大切な
僕の思い出で…
大切な大切な…
僕の宝物だよ。

これからも…
お互いに…
自分の好きと…
大切な人の好きが…
うまく重なれば…
それはすごく…
すごくすごく…
素敵なことやんね。

今でもたまに…
ふと思うんだ。
今、君は…
笑ってるのかなって。

そんな時は…
未だに僕は…
君の大好きな…
曲をかけるんだよ。
そうするとね…
今も心に残る…
君の歌声が…
聞こえてきて…
僕は笑顔になるよ。
そして僕の中の…
君も笑顔になるんだ。

時を経ても…
君の好きと…
僕の好きは…
重なるんだなぁ。

これからも…
重なるかなぁ…
君の好きと…
僕の好き。

ふとした瞬間交わる…
好きと好き。


自由詩 好きと好き Copyright 清風三日月 2012-12-11 13:38:35
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