波紋
千三

ただ口をつぐむのは 勇気がなくて
人より少しばかり 優しいから

思い出したかのように 開けてみれば
タイミング逃して はいおしまい

そんなうなだれなくても ちゃんと考えてる
君への言葉が 見つからないだけ

同じように二人 口をつぐんだままの君
でも君のほうが少し 僕より勇敢だ


言葉は空気を震わせて
波紋になって広がっていく

誰かがそれをキャッチして
心臓を震わす事だってあるだろう


立派な円テーブル 人数無制限
なんの話でもいい 飯の話とか

栄えある第一声に 全員が異議
言うだけ言ったら はい満足 

そんな顔されたって 聞きたくもないから
聞きたくもないから 押し付けているのか

頼んでもいない 多数勝利のまま
答えも意味もない事に そもそも それでも


言葉は空気を震わせて
波紋になって広がっていく

誰かがそれをキャッチして
心臓を震わす事だってあるだろう


自由詩 波紋 Copyright 千三 2012-12-02 04:04:46
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