この指とまれ
千波 一也




まじないめいた
隙間がすきです

ほほえみきれない
ほの明るさも


あしたはぼくを
待ちますか

おんなじ思いの
きみですか


危ういそぶりの
ゆるしがすきです

疎遠すぎない
よこがおも


名前はなくても
抱きしめられます

形がなくても
追いかけられます


約束は
ぼくを向きますか

きみの望みが
かさなるならば
この指とまれ、背中から

この指とまれ、音もなく





自由詩 この指とまれ Copyright 千波 一也 2012-11-21 20:43:57
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