題のない世界へ続く様に
ふく






小石を蹴り上げる昼過ぎ
何を待つでもなく夕暮れ
空が海におちるようにと
その貧弱な想像力の無限
照り終わる赤い球体から
深い月が舞う暮れ闇へと
思いを馳せるものは何だ
最終的には馳せずに終り
ただ鍵の閉まる事のない
うす汚れた窓ガラスのみ
そこに存在しているよう
幾度と幾夜と時を行過ぎ
二度と来ない人生を開始
過去未来にはいない自分
お気に入りの靴で行こう
窓ガラスは開いてるから






自由詩 題のない世界へ続く様に Copyright ふく 2004-12-18 14:51:31
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