モヒートナイト。
元親 ミッド


真っ黒な西のビルの谷間に

天空の王が紅く燃えながら沈んでいく。



雲は、紫、オレンジ、灰色と複雑な感情のように

むらっけのある光沢を放つ。



焼けた鉄の様に熱を帯びた夕暮れも

徐々に熱を失って、燃え尽きようとしていた。



夜が始まる。



天空の静寂をよそに

喧騒の街角の中を

走れ、走れ。

モヒートナイトを駆け抜けろ!


自由詩 モヒートナイト。 Copyright 元親 ミッド 2012-11-16 16:33:27
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