恵み
木の若芽
「恵み」
木の若芽
草紅葉の土手に腰掛けて
草の中 空の下 花のそば 川の横
この風景は
小っぽけなやせっぽちの しょうもないぱっとしない
わたしだって素敵にしてくれる
光と水と気は
木におしげなく恵む
そして生まれたいのちの力を
木はおしげなく生き物に恵む
おしみない
ということは
胸がつぶれるほど美しく強いのだな
素晴らしい午後
緑あふれていた
美しい午後
風と光がやわらかだった
気持ちのいい午後
あなたがいた
目を閉じたら
今ここに生きてあることが祝福でしかなかった
あなたの笑顔は木のなごやかさ
あなたの声は森のやさしさ
あなたがいることは大自然の恵み