恵み
木の若芽

「恵み」
                木の若芽


草紅葉の土手に腰掛けて
草の中 空の下 花のそば 川の横
この風景は
小っぽけなやせっぽちの しょうもないぱっとしない
わたしだって素敵にしてくれる


光と水と気は
木におしげなく恵む
そして生まれたいのちの力を
木はおしげなく生き物に恵む
おしみない
ということは
胸がつぶれるほど美しく強いのだな

 
素晴らしい午後
緑あふれていた
美しい午後
風と光がやわらかだった
気持ちのいい午後
あなたがいた
目を閉じたら
今ここに生きてあることが祝福でしかなかった


あなたの笑顔は木のなごやかさ
あなたの声は森のやさしさ
あなたがいることは大自然の恵み





自由詩 恵み Copyright 木の若芽 2012-11-09 16:30:13
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