ねむりにつくまえに
あろん




深いねむりについたから
なにも気づかないでいたよ
寝坊をしているのかなと心配してたのに
浴室にあたたかな香りを残し
出かけていったんだね

じぶんに何が出来るか
みつけないとって
考えごとばかりしてる
怠け者みたいに思えて
いつもの料理しかつくれない

帰って来たけど扉が閉まる
待ってたらまたねむりについて
気づかない朝かもしれないから
キッチンをそのままに部屋の扉を閉めた
扉の開く音と食卓の音が聞こえる

食べてくれてるんだね
疲れてるみたいだから
そっとしておいてあげよう

それぞれがほっとして暮らす
そうなることを願えばいいのかな
ひとりはさみしいけれど

もっとさみしいことに気づいてるから

ねむりにつくまえに
深くねむることを思う




自由詩 ねむりにつくまえに Copyright あろん 2012-11-06 22:58:30
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