【 サンダル 】
泡沫恋歌

雨は嫌いじゃないけど
何日も降り続いたら
さすがに気分が滅入ってしまう
部屋の中のカーテンやクロスまで湿って
身体が重く感じるのは
雨の重力のせいかなあ?

陰鬱な閉塞感に
ついに頭まで痛くなってきた
堪らなくなって庭に飛び出した
履いていたサンダルを天に向かって
放り投げた!

「明日、天気になぁ〜れ!」

私の無気力な願いを込めて
つま先から飛び出したサンダルは
未来の空へと飛んでいく

このサンダルを
誰が受け止めてくれるんだろう
晴れ渡った空へ
サンダルよ 飛んでいけ!


                          2012/10/28


自由詩 【 サンダル 】 Copyright 泡沫恋歌 2012-10-29 12:53:54
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