ハロウィン。
菊池ナントカ


寝過ごして秩序を失う。
旧いシトロエンのタイヤがハズレている。

君は身体を失った。
キャンディーを食べながら木綿のワンピースが揺らめいてた。

僕はバス停で来ない誰かを待っている。
来ない誰か、は君です。
だから来ない明日を待っている状態。加速。

過ごした日々は確かにあったんだろ。
証拠なんてデタラメに見えるけれど。
記憶は確かだろ。
そりゃ僕は忘れっぽいけどさ。

眼をつぶるとハロウィンカラー。
光の速さを越えたオレンジ。

失うのが怖いなら、もう其処から一歩だって動くな。
ありがちなフィクション。
コレはノンフィクション。

漫画みたいな夢みてた。
キャンディーを食べながらもう昔の処方箋を読んでいる。

僕はバス停で来ない誰かを待っている。
来ない誰か、は君です。
だから来ない明日を待っている状態。
昨日だって待っていたんだ!

過ごした日々は確かにあったんだろ。
証拠なんてデタラメに見えるけれど。
記憶は確かだろ。
そりゃ僕は忘れっぽいけどさ。

証拠なんてデタラメに見えるけれど。
記憶は確かだろ。
そりゃ僕は忘れっぽいけどさ。

眼をつぶるとハロウィンカラー。
眼をつぶるとハロウィンカラー。
眼をつぶるとハロウィンカラー。
光の速さを越えたオレンジ。
季節外れの夕立の間だけ、もう少し君を待つ。




自由詩 ハロウィン。 Copyright 菊池ナントカ 2012-10-28 10:17:51
notebook Home 戻る